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2004-08-10(Tue) [長年日記]
■ 「CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:当たり前になったソフトウェア開発のインドへのアウトソース」
前回の「CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:100万行のソフトの作り方(1)」の時も、熱かったけど、今回も高度な情報を公開してくれている。
今回は、日本でも、もちろんだけど、シリコンバレーでもソフトウェア開発をインドへのアウトソースが、普通に行われていることの紹介。
日本からインドの開発部隊をマネージすると、CMMレベルが高いのはいいけど、それ故に毎週のように英語のレポートが上がってきて、それを日本のコアメンバーと調整していく、やり取りが一番つかれるんだけど、英語の問題が無いシリコンパレーでは、日本からより、ずっと楽にアウトソースできるんだろうな。
インドへのアウトソースのコストについての話では、
コスト削減ができるのは非常にありがたい。大体、人件費換算で、1人分のコストで3人分のリソースが手に入れられる計算になる。
[CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:当たり前になったソフトウェア開発のインドへのアウトソースより引用]
という事で、日本からみたインドのコスト感「日本では一人あたりのコストは1/9といわれているけど、一人あたりの作業量が日本人の1/3なので、コストは1/3」という私の感覚に近い。
といっても、シリコンバレーの方が日本より人件費は高いし、私は、最近インドとの直接のやりとりはないので、私の方の感覚は三年くらい前の物だから、同じ額で比較しているのではないかもしれないけど…
■ コストパフォーマンス良くインドへのソフトウェア開発のアウトソースを行う方法
ソフトウェアの開発には、コアで難しいところもあるけれど、いつも作っていて、沢山ある簡単な場所も多いから、開発のアウトソースは効率の良い開発に必須。
石黒さんも
当然、最先端のコア技術部分はシリコンバレーのシニアエンジニアがやらないと無理なので、その部分は出せない
[CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:当たり前になったソフトウェア開発のインドへのアウトソースより引用]
と書いていているけど、インドにはコアは出せない。
よく言われる言葉に「全体の2割に8割のコストが掛る」があるけど、残りの8割は簡単だけど、量は多いから、結構多い部分が出せるはず。
ということで、コストダウンのためにアウトソースで重要なのは、以下にコアの部分と、周辺の部分を分けられるような設計と開発方法により、なるべく多くの周辺部分を安いインドにアウトソースできるかが勝負ってこと。
コストダウンに失敗しているプロジェクトは、コアと周辺を分けられていなくて、高度なエンジニアが全体を見なくてはいけなくなってしまっていて、コストアップを招いている。そうならないように注意してプロジェクトを進めないといけない。
と思うのは、最近 100万行クラスのソフトウェアや、50人超のメンバーの面倒を見たりして学んだ事。
■ インドがソフトウェア開発の中心地になる?
おまけだけど、この石黒さんの記事の中では、
近い将来、ソフトウェアの技術を磨くには、まずインドに行けという時代がくるかもしれない
[CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:当たり前になったソフトウェア開発のインドへのアウトソースより引用]
というのが、笑えた。確かに彼らのエネルギーは、すごいものな。
人々がやさしい目をしているインドなら、ソフトウェア開発の中心地になっても良いかと思ってしまった。
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