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2004-05-04(Tue) [長年日記]
■ デイリービルド・リグレッションテストによる俊足な開発
4月29日の吉岡さんの日記は、梅田さんのコラムにゲストで書いている石黒さんの100万行のソフトの作り方(2)に触発されてか、98年ころの日記を引用している。
98年の日記は前にも読んでいたが、今回追記されたところがミソだった。
出てくる「このスタイルは定石」というのには「あたりまえ」と思ったけど、
このスピード感はなかなかのものである。マイクロソフトやOracleのような大企業でも、従業員数十人のベンチャーでも同じようなスピード感をもっているというのも不思議な感じはする。
[未来のいつか/hyoshiokの日記より引用]
ということには、「そっか、この開発手法にはスケーラビリティがあるのか」と、はっとさせられた。
■ 「CNET Japan Blog - 100万行のソフトの作り方(2)」
吉岡さんの日記でしったのだけど、このコラムでは、シリコンバレーでの開発手法について紹介が載っていた。最後のフレーズの、どんどんメンバーを必要なプロジェクトに移していく「人的可塑性」も大切だと思った。
■ 仕様書が無いUSの開発
このコラムの中で、
スタートアップの製品に問題があって、設計書を出せと言っても出てこないことがあるかと思いますが、その場合には設計書自体が存在しない可能性が大
[CNET Japan Blogより引用]
というのには、わんこが参加している最近のプロジェクトは、USで始めは作っていたけど、ユーザが増えるにしたがってサポートしきれなくなって日本に持ってきて開発を続けているものばかり。それらのソースを見ているので「USから来たソースにありがちな〜」と共感できた。
「ありがち」っていうか「いつもそうだよ」って感じているのが本当。
そんなプロジェクトは、みんなひどい状態になっているんだけど、日本とシリコンバレーのプロジェクトの構造の違いがあるのに、プロジェクト構造の違いを考えずにUSから日本にソースを持って来て、日本のプロジェクト構造で、そのプロジェクトを続けようとしているんだから、大変になってしまうのはありまえですよね。
■ テストは重要なのに主要メンバーを置かない日本の開発
次に、こんなフレーズも有った
規模が大きくなるにしたがって、テストをするのも、テストケースを作るのも難しくなってきます。場合によっては、開発エンジニアと同等かそれ以上のスキルがテストエンジニアに要求される
[CNET Japan Blogより引用]
多くの日本のプロジェクトでは、テスト工程は安い派遣の人に任せてしまう事が多いけど、本当はテストも大変なんだよね。テストを、なめていユーザまで届いたところで問題が沢山でてサポートコストが高くなって大変な目を見たプロジェクトが沢山あるのに何故みんな気がつかないのだろうか。
によると、日本のベンチャーもシンプルな組織になっているらしい。あっ、これって、わんこが昔やっていたような、大きなプロジェクトの一部を請負でやってて、作り上げるシステムの一部しか担当していないからかな?
コメントでは、レビューをやらないということだが、日本のプロジェクトでも、新人を育てるために、ある機能が出来るごとに毎週のようにやっているプロジェクトもありますよん。
シリコンバレーのプログラマーは本当に凄いのか?
「テストエンジニアの育て方」テストは重要なのに主要メンバーを置かない日本の開発だけど、不具合の再現はサポートで行っているはず、再現テストをうまく、テスト方策やテストエンジニアの育成につなげられないかな
日本でのプログラマ地位が上がらない根本的な問題について同じような見解を書いている@ITのコラムを発見
シリコンバレーの俊足開発には仕組みが効いている
石黒さんが、梅田さんのゲストプログ今度は、インドについて語っている
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