おのたく日記 YouTubeも始めました→
2004-05-05(Wed) [長年日記]
■ シリコンバレーの俊足開発には仕組みが効いている
読むのが逆だけど、今日は、CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:100万行のソフトの作り方(1)を読んだ。
どこにでもいるようなありふれたスキルのエンジニアを使って、あるいは場合によっては、インドのアウトソースサービスを使って、世界中どこにもないようなソフトウェアや、サービスを短期間のうちに作り上げる仕組みのほうにあるのだと思います
[100万行のソフトの作り方(1)より引用]
石黒さんは、シリコンバレーには優秀なエンジニアが集まっているのでなくて、仕組みに仕掛けがあるということを強調している。
昨日も今のプロジェクトメンバーの一人で研究所から来ている若い人が「なぜUSだと、あれだけ巨大なものが数人で開発できるのだろう? こちらじゃ 同じようなものを100人規模でやっているのに」と疑問を上げていた。これに対して「そりゃ、今作っているのは作り捨てで作っていて、売れてきてサポートが大変になったりしたらギブアップしちゃうからさ、適当に作ることができるのさ。最後は、我々がこうして面倒を見ることになるんだから」と答えた。
シリコンバレーのエンジニアが「作り捨て」するのは、彼らに粘りが無いのではなくて、社会の仕組みがそうなっているから、かもしれない。
といいつつも、USのエンジニアが、大した事ないのは、彼らのへんてこなコードを見てよく知っているから、妙に納得できたりすんだよな。
トラックバックの中には、
いわゆる「解脱状態」にいるプログラマーでないと、シリコンバレーで生き残れないと感じからです
[dude...: Programmer in bay areaより引用]
と幻想を持っている人もいるので、まだまだ幻想を持っている人は沢山いるのだろうけれどね。
私の周りにも「USのエンジニアの素晴らしいコードを見るようになって、日本のエンジニアも良いコードを作り出せるようになった」と昔の話をする人が沢山いる。そんなとき「もしかして、君達って昔は、かなりダメだった?」と聞いてしまうのは、少し失礼かと思って口をつぐんでいる。
本当は、日本の人々も、しかっりとした技術があったんだと思うんだけれど、自分の正しい評価は、自分自身では、なかなか見えないからな。
■ シリコンバレーの開発速度
「開発人員が20人から30人の規模で年間20万行以上のペース」というシリコンバレーでの開発速度が載っているのでメモ
あり、一人が一ヶ月に1000行たらず? それほど、早くもないぞ?
100万行のプログラムは、そこらへんで見ているソウトウェアより倍はでかいけど…
■ ソフトウェアはコンパクトに保つのが重要
江島さんのコラムは、CNETということで梅田さんのコラムと同様なものを期待していて、始まった頃には読んでいたけど、期待はずれで最近は読んでいなかったけど、石黒さんのコラムにトラックバックが有ったので読んだら良い言葉を見つけた。
むしろ意識しなければならないのは「何をやらないか」「いかにコンパクトに保つか」である。それを決定づけるために必要とされるのが製品ビジョンであり戦略である
[ソフトウェアをビジネスにする組織の緊張感より引用]
そー お客に言われて、そのまま作ると単なる巨大な塊になってしまって、使えないくせにコストばかり掛かった巨艦になってしまう。
「いかに、コンパクトで有効なものを作り出すか」ということが、ソフトウェア開発のプロジェクトでは大切なので、製造物を見ずに白昼夢を見てしまっている上層部に向かう方向が無いと大変な大失敗になってしまう。
■ 「Atami Linux Home」
CD-ROMで動くSlackwareベースのLinux(SwapはNTFSやSwapパーティションなどに置けるらしい)。同じようなのに、2003年4月26日の日記に書いた、わんこが好きなDebianベースのhttp://unit.aist.go.jp/it/knoppix/04spring_index.gif(KNOPPIX Japanese edition)があるけど、吉岡さんが未来のいつか/hyoshiokの日記の4月25日の日記で、「遊んでほしいなり。」と書いているから使ってみるかな?
Atami Linuxは、漢字フォントはフリーのTrue Typeフォントであるidfontを利用している。
■ リモートのHomeディレクトリを利用できるCD-ROM Linux
↑上で調べていて、SHFS persistenthome for KNOPPIXを知った。
「SHFS Persistenthome ではWAN環境に home を保存し、どこからでも使うことができます」って素晴らしいかも!
■ [tDiary] うげ、トラックバックが、うまく飛んでない
CNETにトラックバックして気がついたけれどhttp:///page/diary/と、hostが抜けてしまう。どうやら
ソースを見ると、tb-send.rbとtb-show.rbで"@conf.base_url"と"@conf.index"という変数を読んでいるようですね。
HOWTO-make-plugin.htmlを読んでもしやと思い、tdiary.confに"@base_url"の値をつくると、正常にTrackBackされるようになりました。
ちなみに、バージョンはtDiary 1.5.6/ruby 1.6.2/tb.rb 1.8/tb-send.rb 1.6/tb-show.rb 1.12 -- TELL
1.5系で本体と異なるバージョンのプラグインを組み合わせてはいけません:-(
[TrackBack - TrackBackの送受信より引用]
ってことで、てもとのtb-sendは1.4で古いのが理由みたいな気がするので、pluginだけcvs updateしてみるが、がーん
cvs -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:/cvsroot/tdiary login
で、login faileするけどなんで??!! って思ったら、いつのまにかloginできるようになった。
その後、今度はcvs updateでサーバがタイムアウトになってしまう(;_; 明日でもリトライしよう
さらに、この後
cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:/cvsroot/tdiary update
により、tDiaryのCVS updateができました(^_^)v
と思ったけど、HEADだと、先端的過ぎるのか、うまく動かす設定の方法がわからなかったので
cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:/cvsroot/tdiary update -r Release-1_5_6
として、tDiary 1.5.6を指定して取ってきた。これでトラックバックを正しく打てるかな?
|