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2024-11-04(Mon) 接点復活剤で古いデバイスに新命を吹き込む! [長年日記]
■ マウスとゲームコントローラーの修理体験
今まであまり使う機会のなかった「接点復活剤」を使って、故障してしまったマウスとゲームコントローラーを修理した体験についてお話しします。
■ なぜ接点復活剤を使うことに?
接点復活剤は、名前は聞いたことがあったものの、古いスイッチなどに使うものというイメージで、自分には縁のないものだと思っていました。しかし、最近になって愛用していたマウスの左クリックが反応が悪くなり、ゲームコントローラーのアナログスティックが正しく認識しなくなったことで、このアイテムに再び注目するようになりました。
これらの症状は、電気的な接点が汚れたり酸化したりすることで、電気がうまく流れなくなり、起こる現象です。このような場合、接点復活剤を使うことで、接点をクリーニングし、電気の流れを回復させることができる場合があります。
■ 接点復活剤の原理
接点復活剤の詳しい原理については、モノタロウの技術情報記事に詳しく解説されています。
簡単に説明すると、接点復活剤は、金属表面に非常に薄い油膜を形成し、電気信号がよりスムーズに流れるようにする働きがあります。
■ マウスの修理
まず、修理したのはマウスです。左クリックが反応が悪くなり、何度もクリックし直さなければならず、非常に使いづらくなっていました。使用したのは、バッファローのBSMBU500Mというマウスです。
修理手順
- 裏蓋を開ける
- マウスの裏側にある滑るシールのうち、一番後ろのものを半分ほど剥がすと、ネジ穴が現れます。他のシールは剥がす必要はありません。
- ネジを外したら、上蓋をコードがある方向にずらすと、前の方にあるツメが外れ、上蓋が取り外せます。
- マウスの裏側にある滑るシールのうち、一番後ろのものを半分ほど剥がすと、ネジ穴が現れます。他のシールは剥がす必要はありません。
- マイクロスイッチに接点復活剤を塗布する
- 上蓋を取り外すと、左クリックのマイクロスイッチが見えます。
- マイクロスイッチに、接点復活剤を少量吹きかけます。
- マイクロスイッチを数回押して、接点復活剤をなじませます。
- 余分な接点復活剤を拭き取る: 周りに付着してしまった接点復活剤を、乾いた布などで拭き取ります。
- マイクロスイッチに、接点復活剤を少量吹きかけます。
- 組み立てる: 上蓋を元の位置に戻し、ネジで固定します。
■ ゲームコントローラーの修理
次に修理したのは、GameSir T4 Proというゲームコントローラーです。左アナログスティックの前後の認識がおかしく、ゲームをプレイする際に支障が出ていました。
修理手順
- ケースを開ける
- ケースの4つのネジを外します。保証シールが貼ってあるネジもあるので、保証期間が切れていることなどを確認してから外しましょう。
- ケースの隙間にギターのピックのようなものを差し込み、ツメをこじ開けてケースを開けます。
- ケースの4つのネジを外します。保証シールが貼ってあるネジもあるので、保証期間が切れていることなどを確認してから外しましょう。
- 基板を取り出す: 基板の裏側にアナログスティックの可変抵抗があるので、基板を取り出します。
- 可変抵抗の清掃
- 可変抵抗の緑色の蓋をこじ開け、中に接点復活剤を少量吹きかけます。
- 可変抵抗の蓋を閉め、スティックを上下左右に動かして、接点復活剤をなじませます。
- 可変抵抗の緑色の蓋をこじ開け、中に接点復活剤を少量吹きかけます。
- 組み立てる: 余分な接点復活剤を拭き取り、基板をケースに戻し、ネジで固定します。
■ 修理の結果
マウスとゲームコントローラーの両方を修理した結果、見事に復活させることができました。マウスはクリックの反応がよくなり、ゲームコントローラーもアナログスティックが正しく認識するようになりました。
■ まとめ
今回は、接点復活剤を使って、故障したマウスとゲームコントローラーを修理した体験についてお話ししました。古いデバイスが蘇る喜びを味わえただけでなく、自分で修理することで、愛着がさらに深まりました。
もし、皆さんの周りにも、同じような症状で困っているデバイスがあれば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
■ 注意点
接点復活剤は、精密機器に使用する場合、取扱説明書をよく読んでから使用してください。接点復活剤を誤って他の部品に付着させると、故障の原因となる場合があります。修理の際は、静電気対策をしっかり行いましょう。
■ 免責事項
この記事の内容は、あくまで個人の経験に基づいたものです。この記事を参考に作業を行う場合は、自己責任でお願いいたします。
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