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2005-07-03(Sun) [長年日記]

2007年問題はIT分野だけでは無い

ITの分野では、団塊の世代が2007年に一斉に退職して、技術の伝承が出来なくて困るのではないか?ということで、2007年問題と呼ばれている。

会社では、技術を伝承してきている重要な団塊の世代という事だが、社会的にはどうなのだろう。

最近、車を運転してきて、無理な割り込みをしてくるので、「血の気が多い若者はしかたないなぁ」とドライバーを見ると、良い年の団塊の世代の人のことが多くなった。

同年代が多く無理な生存競争を生き抜いてきた上に、軍隊経験など団体生活も少なく、会社という閉ざされた世界のみに生きてきたが故に、社会性が少なくなってしまっているのは、しかたない事かもしれない。

別の例をあげると、その昔、私が子供の頃、銭湯に行って、水をバシャバシャ人に掛けてしまったりすると、おじいさんに良く注意された。当時は1970年代のことだから、このおじいさんは60才として1910年生まれ、軍隊経験などがあることだろうから、団体生活や社会生活のルールに厳しかったので、このように子供に注意していたのだろう。

しかし、いま50代の人々は、銭湯で子供のように水をバシャバシャとして人に掛けていても気にしない人が多い。子供の頃、おじいさんに注意されていた私としては、同じおじいさんなのにと、自分も歳を取っている事を忘れていると、非常に変な感じがする。

そう言えば、子供の頃におじいさんに注意される私をみて、ほそくえんでいたお兄さんがいたっけな。あの世代が、おじいさんの世代に入ろうとしているのだ!!

社会生活のルールに厳しいが故に新しいものを認められなかったりするもの問題だし、団塊の世代も経済成長のために会社の中で頑張ってきた事は、すばらしいと思う。

しかし、その団塊の世代が、会社という檻の中から、怒涛のように社会に出てくると、それは大変な事になるのでは無いか? 「技術の伝承が出来なくて困る」といっている会社より、暇な団塊の世代が、社会でルール不要で横暴に振る舞ったらどんなヒドイ事になってしまうのか、不安だ。

生存競争が激しかったが故に、子供の数も少なく、人生の幸せが少ないのだから、歳をとっても、人生に満足できていないとすると、かわいそうですらある団塊の世代だが、少子化を招き、年金問題など沢山の赤字を残した世代は、これからも大きな負債を作り出すのでは無いかと思う。

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