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2007-02-11(Sun) 漢字変換エンジンを変えてみた [長年日記]
■ [Debian]漢字変換エンジンを変えてみた
おうちサーバ(Debian amd64 etch)では、去年の5月の日記に書いたように、32bit環境の中に、ATOK for Linuxもあるもののemacs以外では、gksuで入力できなくなるという問題があってCANNA 3.7p4を利用している。
CANNAとのつきあいは、NECで開発されてWnnよりfj.sourcesにソースが流れて、Wnnよりメモリ使用量が少ないということで使い始めてからずっと利用しているのだから利用歴は10年以上になり愛着もあるのだけど、拡張辞書のshionを利用しても、やっぱり変換効率がイマイチだった。
最近では、「行った『甲斐』」『上永谷(あ、これATOK for Linuxもだめ)』『御法度』などが変換できなくてイライラしていました。
そんな中で、いまどきのLinuxでは、SCIM+Anthy が良いという情報を得たので、scim-anthyパッケージとkasumiパッケージをインストールしてみた。
(Debianでも、SCIM+Andyは、まだtestingつまりDebian 4.0向けのetchにしか入っていないですね。)
※ついでに、CANNAもSCIMから使えるようにscim-cannaパッケージもインストールした。
■ 設定「まずは漢字変換エンジンの変更」
X上のアプリケーションから、SCIMが使えるように
$ im-switch -v -c
LC_ALL=""
LC_CTYPE=""
LANG="ja_JP.UTF-8"
LNG="ja_JP"
You are non-root user.
Backed up user configuration pointing to .
PREVIOUS_SYS=""
PREVIOUS_USR="scim-immodule"
There are 8 candidates which provide IM for /home/mirara/tkyn/.xinput.d/ja_JP:
Selection Alternative
-----------------------------------------------
1 default
2 iiimf_atokx2
3 kinput2-canna-wnn_canna
4 kinput2-canna-wnn_wnn
5 none
6 scim
* 7 scim-immodule
8 th-xim
System wide default for ja_JP (or all_ALL) locale is marked with [+].
Press enter to keep the current selection[*], or type selection number:
という感じで設定した後に一度ログアウトして再ログインしたらSCIM+Anthyがつかえるようになった。
WindowsのIMEのような入力パレットが出てかっちょ良い。
そして、SCIMとAnthyの設定ですが、まずは、かな入力ができるのがうれしかったので早速かな入力に設定変更しました。(親指シフトにもなる!) いつのころからか、Linuxでかな入力をするのはあきらめていたのですが、SCIMではかな入力が可能なので倍速でタイプできます。
漢字モードに入るキーはCTRL+Spaceなのですが、これはemacsのset markと重ってしまいCTRL-@ でのset markには慣れていないのでので、「どーせCTRL-Spaceなんて使わない」やと漢字モードへ入るキーを「半角/全角」に変えました。
■ SCIM-Anthyを使ってみての感想
漢字変換の能力としては、予測変換(Tabキー)などが出来てなかなか良いです。
誤変換も少ないし、emacs + iiimf(ATOK)では、ローマ字入力しかできないので漢字入力環境ではemacs + anthy.el + anthy-kana-map-modeの方が便利になりATOK for Linuxの出る幕が無くなってしまいそうです。
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