毎年5月、200万人が訪れるという東京・浅草の「三社祭」。神輿(みこし)の担ぎ手の中心は、地元の人ではなく、全国から集まる「やんちゃ」な人たちだ。その騒乱ぶりは激しく、最終日に行われた「神輿乗り」では逮捕者が出たこともある。宗教社会学者の岡本亮輔氏は、「三社祭が観光資源化したことで、神輿の担ぎ手に地元以外の人が増え、軋轢が生まれている」と指摘する――。 三社祭のハイライト「本社神輿各町渡御(ほんしゃみこしかくちょうとぎょ)」(写真=時事通信フォト) 200万人近くを集める人気の「三社祭」 5月、東京は祭り