29日、ベルリンで記者会見し、与党党首を辞めると表明するメルケル独首相(EPA時事) 【ベルリン時事】ドイツのメルケル首相(64)は29日、ベルリンで記者会見し、州議選での連敗の責任を取り、与党・キリスト教民主同盟(CDU)の党首を退くと表明した。首相職は2021年の任期満了まで続投する考えだが、その後は公職にも就かず、政界を完全に引退する。 抜群の安定感で、欧州の重しとなってきた「メルケル時代」の幕が下りることになった。欧州の政治への影響は大きい。先が見通せない新たな段階に入ることになる。 大敗を喫した
ドイツの第2党、社会民主党(SPD)は4日、党員投票を実施し、メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)との大連立について承認した。これにより、メルケル首相の4期目に道が開かれた形だ。ドイツでは昨年9月に総選挙が行われたが、過半数を確保した政党が出ず、第1党となった同盟による連立協議は難航していた。
今回のSPDによる投票は46万人超の党員が対象で、賛成は66%、反対は34%だった。...
4カ月の難産の末、SPDと復縁。リベラル女帝はレームダック化、EU盟主も仏と交代か。難民危機がドイツを変えた
政局混迷のドイツでようやく新政権誕生の目途がついた。アンゲラ・メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)は、2月7日に大連立政権樹立へ向けて合意したのだ。
SPDの党員投票で承認されれば、3月には新政権が成立する。だが市民や経済界の反応は冷ややかだ。2017年9月の連邦議会選挙後に4カ月間も政権の不在が続いたのは、第二次世界大戦後初めて。この混乱は「欧州