ハイレゾ音源は、CDと比較してどのくらい音が違うのか。その感じ方は人それぞれだとは思うが、実はその比較している素材そのものに、もっと本質的な大きな違いがあるのではないのか? 先日、あるベテランのオーディオ機器開発エンジニアと話をしていて、そんな疑問が沸き上がった。今回は、そのふとした疑問を検証してみよう。
3月17日、なんとも不思議なCDの発表会が行なわれた。ニュース記事でも紹介されている通り“音楽CDなのにハイレゾ”という「MQA-CD」が、世界初としてOTTAVA RECORDSから発売されたのだ。その第1弾のコンテンツとして採用されたのはMick沢口氏のUNAMASレーベルが制作した「A.Piazzolla by Strings and Oboe」(2,500円)という作品。