「経団連会長は個人が鮮明に出る。それなら、やってみるか」と嘯く自信家を待ち受けるのは「国家の罠」か。進取の気性に富む「大甕工場」人脈
日立製作所の中西宏明会長(71)は日本経団連会長に内定した1月9日、「経団連会長という役割は個人が鮮明に出る。それなら、やってみるかと思った次第」と自信のほどをのぞかせた。俺はちょっと違うぞ――。そんな自負があるのだろう。だが、自信家の彼を待ち受けるのは、「国家の罠」かもしれない。「中西」をあっさり受け入れた川村
中西は、戦火の余塵くすぶる1946年に生まれた。父