仮想通貨交換業者「コインチェック」(東京)が不正アクセスの被害を受け、約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件は発生から半年が経過した。警視庁は犯人特定に向けて不正アクセスの通信記録の解析を進めているが、通信が海外の複数のサーバーを経由している上、一部の記録が保存されず欠損しているため、捜査幹部が「前例がない」と称する事件の捜査は容易ではない。 札束の写真と「サンキュー」 「ネムをビットコインやライトコインと自動で交換できます」。2月上旬に突然、ドラッグや偽造品などの取引も行われる匿名性