米中貿易戦争が進行中だ。その背景には「米中の覇権争い」があり、さらに言えば米中の「AIなどのハイテク覇権争い」がある。習近平主席が目指す「科学技術強国(Superpower in Science and Technology)」は、国家ぐるみのハイテク覇権追求を象徴的に表現している。
人間の動きを観察しながら学習し、同じような動作ができるロボットの研究を米大学が進めている。細かな動作をプログラムされるのではなく、“経験←を蓄積して学んでいくのが特徴だ。こうしたロボットが進化していけば、人間が新しいタスクを教え込むのが容易になる。まずは論より証拠、実際にどう動くのかを動画でご覧いただこう。
ロボットハンドが、人工知能の強化学習を用いて人間の手の動かし方をゼロから身につけ、つみ木を持ち上げて指先で自在に動かす方法の習得に成功した。イーロン・マスクが協力する非営利団体のOpenAIによる取り組みで、仮想的に行われた100年分相当のシミュレーションなどで実現した。ロボットは、いかに短時間で莫大な経験を獲得できたのか。その道のりに迫った。