当選したばかりの市長が、過去の市長選にまつわる現金供与疑惑を暴露され辞職した大阪・岸和田市の出直し市長選。再出馬した渦中の現職・信貴芳則氏(57)はあえなく落選し、大阪維新の会の元府議、永野耕平氏(39)が新市長に選ばれる結果となった。
本誌2月号でも書いたが、背景には地元建設業者のC社の存在がある。「4年前の市長選で自民党公認を得るため200万円を信貴氏から預かり神谷昇衆院議員に渡した」と朝日新聞に告白、騒動の引き金を引いた日田孝志氏は、C社の役員と自民党岸和田支部組織部長の2つの顔を持つ…(2018年
政府の研究資金1100億円を差配する巨大研究所は山中教授の手に余る。「応援団」が日本の宝をダメにする。予算獲得に走る「応援団」
ガバナンス不全ここに極まれり――。京都大学iPS細胞研究所で1月下旬に発覚した研究論文の不正。功を焦った若手研究者の暴走と片付ける向きは多いが、病根はもっと深く組織運営に絡む。記者会見で自身の辞職に言及した山中伸弥所長。周囲は「先生は日本の宝」と引き留めるが、山中を崇め持て囃し、莫大な資金を投じて組織やプロジェクトの肥大化を招いた「山中神話」こそが落とし穴と見るべきではないか。
仏検察が押収した電通と国際陸連前会長の極秘契約書。そこに不可解な1500万ドル。ル・モンドと共同取材で入手。高橋惣一らスポーツ局長の署名
五輪の旗の下にはスポーツの屍体が埋まっている。2018年平昌は韓国に政治利用され、2020年東京はコマーシャリズムに汚され、憲章が謳う「フェアプレー」の精神は踏みにじられた。
東京五輪はカネで買われたのか――。
2年前のFACTA16年3月号は、英ガーディアン紙との共同取材で、東京五輪組織委員会と日本オリンピック委員会(JOC)にそう問いかけた。ロシアの国家ぐるみのド