NEC出身者は「技術を延命したい」と考えるのに対して、日立出身者は、「もっと新技術を開発したい」と考えていた。しかし、日立出身者にとってエルピーダは「他人の庭」であるため、「どうにもならず、あきらめている」という意識であった。
「真のSOCメーカー」になるしか生き延びる道はない
那珂工場の現場技術者が「1~2か月 あれば、プロセス移管は問題なくできる」と考え ていても、上位のECU発注者が「ライン認定」と いう呪縛に囚われ続けているため、他のラインで ECUの試作がなされることはなかった。
半導体メーカーのルネサス エレクトロニクスは5月28日、台湾の半導体委託製造専業メーカーのTSMC(台湾積体電路製造)と、40nmプロセスルール世代のマイコン製造において協業していくことを発表した。
20nmプロセスでは、1種類のみの提供になるという。線幅が小さすぎるために、複数の種類のプロセス(製品)を用意しても、性能面での差がほとんど出ないことが分かったからだとしている。
太陽電池や発光ダイオード(LED)といった新エネルギー市場にも本格参入する。
TSMCのファブ 12''Fab12,14,15 その他に6&8''Fabs
マイコンのみならずSoCの領域に拡大し新規顧客を創出
TSMC スペシャルティー・テクノロジー担当 ディクターのチェンミン・リン氏も登壇し、「我々は幅広いポートフォリオを展開しており、多くのパートナーシップで非常に大きいエコシステムを構築している。製造能力も十分であり、ルネサスのマイコン製造においてもフレキシブルなキャパシティを用意している」とアピール
2011年通期の売上高は+2%、営業利益は-11% 2011年の生産能力はYOY +17%の1万3221枚(200mmウエハー換算)。このうち300mm(12インチ)ウエハー工場の生産能力はYOY+29%だった
12インチ(=300mm)ウェハーの製造は、Fab12、Fab14とFab15
1.TSMCの中国への投資、技術移転は台湾政府の規定に完全に従って行われている。2.現在、新竹、台南に2つの300mm工場を持っており、現在は両工場の整備・強化に注力している。このため中国における300mm工場建設の計画はない。3.TSMC傘下のベンチャーキャピタル・ファンドはいかなる中国企業に対する投資も行っていない
ファウンドリー市場で50%近いシェアを持つTSMC。直近の2010年第1四半期(1月~3月)の売上高は,921億9000万台湾ドルと,対前年同期比で133.4%増を達成した。この伸びは,エレクトロニクス業界全体を見ても極めて高く,最近の同社の傑出した勢いを象徴している。同四半期の売上高営業利益率は37.0%に達する。
単なる半導体製造の下請けではなく、TSMCがSoCの設計を制していることが高収益の秘密である
以前良く行ったサクラメント近郊のローズビルに有ったNECは、今はルネサスなのね~