[オタワ 29日 ロイター] - カナダは29日、米鉄鋼・アルミニウム関税に対抗して、166億カナダドル(約1.4兆円)規模の制裁関税を課し、影響を受ける産業や労働者向けに20億カナダドル規模の支援策を講じる方針を公表した。 フリーランド外相は記者会見で、予定通り7月1日に関税を発動し、「米国がカナダに対する貿易制限措置を撤廃するまで」続ける方針を示した。 関税発動を巡り、欧州連合(EU)やメキシコと緊密に連携しているとし、「われわれが(事態を)加速させることはないし、引き下がりもしない」と説明した。 支
【ケベック市(カナダ東部)=池田慶太】9日に閉幕した主要国首脳会議(シャルルボワ・サミット)は、米国と欧州各国が貿易問題を巡り激しく対立した。 安倍首相は米欧の仲介役となり、首脳宣言取りまとめに存在感を示した。 サミット初日の深夜。先進7か国(G7)の首脳間の協議で、トランプ米大統領が、首相にファーストネームでこう呼びかけた。 「シンゾウの意見が聞きたい。あなたの意見なら従う」 この時、世界貿易機関(WTO)ルールに基づく貿易体制の推進を首脳宣言に明記すべきだと主張する欧州首脳に対し、トランプ氏は真っ向か
笑顔でG7サミット拡大会合の集合写真に納まる各国首脳ら。前列中央はカナダのトルドー首相、後列中央は安倍晋三首相=9日午後、カナダ東部シャルルボワ 【シャルルボワ時事】トランプ米大統領は9日、先進7カ国(G7)首脳会議閉幕後、ツイッターに「G7首脳宣言を承認しないよう米代表団に指示した」と書き込んだ。G7首脳が既に採択した宣言に反対するのは極めて異例だ。 トランプ氏は9日、サミット2日目後半の討議を切り上げ、米朝首脳会談の舞台となるシンガポールに向かった。自身が去った後、議長国カナダのトルドー首相が記者会見
【ジュネーブ=笹沢教一】国連貿易開発会議(UNCTAD)の最新報告書によると、次世代資源として期待される天然ガスの一種「シェールガス」の採掘可能な埋蔵量は世界で214兆5000億立方メートルに達し、世界の天然ガス消費量の61年分に相当することがわかった。 埋蔵量は中国が最も多く、アルゼンチン、アルジェリア、米国、カナダがこれに続く。報告書は、2030年代半ばまでに、高度な採掘技術で増産できる北米と埋蔵量の多い中国のシェールガスが世界の天然ガス需要の2割をまかなうようになると予測している。こうした主要生産国