北海道厚真(あつま)町で起きた大規模な土砂崩れは、崩れやすい火山灰の斜面が、短い周期の強い地震で揺さぶられて起きた可能性があることが、研究者の分析で分かった。今後の雨でさらに地盤が緩み、被害が拡大する恐れがあり、気象庁は前兆現象に注意するよう呼びかけている。 砂防学会北海道支部長を務める北海道大の小山内信智特任教授らのチームは7日に現地調査し、「表面に積もった火山灰や軽石が強い揺れで一気に崩れた」と分析した。 被害が大きかった地域の斜面は、2016年の熊本地震の被災地と同じ構造で、火山灰などが黒土層の上に
「太田-榎田モデル(側方抵抗モデル)」を使って、盛土宅地の地すべりリスクを算出した画面。ソフトは太田ジオリサーチ(兵庫県西宮市)が開発して無料で配布。1.0を下回るか1.0に近い値は地すべりする可能性があることを示す