ソフトバンクで発生した大規模な通信障害は、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済を推進しているIT企業や銀行業界にも衝撃を与えた。政府は海外に比べて遅れているキャッシュレス決済を推進しているが、落とし穴が露呈した格好。通信網の安定性向上など幅広い対策が必要となりそうだ。 IT企業や金融機関ではスマホを使って代金を支払う「QRコード決済」参入の動きが急拡大している。顧客がスマホのアプリに表示した「QRコード」を店側が読み取るなどの方法で、決済する仕組みだ。 ただ、通信障害によりQRコードが表示できず、店舗
現金以外の決済手段として、身近な存在であるクレジットカード。日本全体での利用額も増えつつあるが、最近ではこのクレジットカードに“IoT化”の波がやってきている。 2018年10月、ソフトバンクが米Dynamicsと次世代型クレジットカードの日本展開について協業を検討していると発表した。Dynamicsが開発しているカードには、三井住友カードが採用を発表したパスコード機能付きのクレジットカードなどがあるが、今回の協業で主役になるのは、SIMカードを内蔵し、双方向通信が可能な「Wallet Card」だ。 S
ニュース ソフトバンク、IoT向け通信方式にIPアドレスを使わない新技術 - 関口 聖 2018年9月28日 15
ソフトバンクは9月28日、IoT(Internet of Things)デバイスにIPアドレスを割り当てることなくデータ通信を行える新技術「NIDD」(Non-IP Data Delivery)の商用環境での接続実験に、世界で初めて成功したと発表した。今後サービス事業者を募り、商用環境での試験サービスを始める。 NIDDは、IoTデバイス向けLTE通信規格「NB-IoT」向けに3GPPが新たに規格化した通信技術。インターネットプロトコルを使わず、IPアドレスの割り当てが不要なため、IoTデバイスを狙った悪
QRコードを使った決済サービス事業の動きが活発だ。LINEが3年間の手数料無料化を打ち出し、ソフトバンクグループも参入を発表。8月末にはアマゾンもサービスを発表した。相次ぐIT企業の参入について、法政大学大学院の真壁昭夫教授は「消費者の決済データを獲得することで、自社を中心とした経済圏の構築を狙っている」と分析する――。 アマゾンジャパンが8月28日、東京で公開したQRコード決済サービス(写真=時事通信フォト) アマゾンまでもが参戦するQRコード決済 8月29日、米IT大手アマゾンは国内でQR(Quick
世界最大の家電見本市IFAの取材で、ドイツ・ベルリンを訪れました。この原稿も、ベルリンで執筆しています。海外出張といえば、悩ましいのはやはり通信環境。ドコモやauの国際ローミングは24時間980円と比較的安価になりましたが、ソフトバンクやMVNOのユーザーはまだまだ金額が高かったり、海外でのデータローミングができなかったりするのが実情です。 そんなユーザーに向け、日本通信とH.I.S.が合弁で設立したH.I.S.モバイルが送り出したのが「変なSIM」です。料金は対象国なら24時間500円と国際ローミングよ
携帯電話料金の値下げがなかなか進まないなか、格安スマホの利用率が3年間で約4倍になったことが、ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2018年7月度)」でわかった。2018年8月22日、発表した。 現在、格安スマホ(格安SIM)を利用している人は全体の21.5%で、初めて調査を実施した15年5月度調査の5.8%と比べて、大幅に増えた。 携帯電話大手は値下げに慎重 格安スマホの浸透度について、調査担当者は「ちょうど2年前、スマホを格安SIMにしようと量販店に行ったものの、プランの説明
ソフトバンクグループ(SBG)は9日、通信子会社ソフトバンク(東京・港)の株式上場について東京証券取引所に予備申請したと発表した。今後本申請し、審査が順調に進め ...