日立製作所の看板(「Wikipedia」より/Gnsin) この世の春を謳歌する日立製作所に、2つの火種がくすぶっている。三菱重工業との火力発電事業での訴訟と、英国の原子力発電所プロジェクトだ。好業績に加え、中西宏明会長が経団連会長に就任したことで名実ともに「日本の顔」としての存在感が増すが、その基盤は盤石ではない。 「収益構造としては、頭ひとつ抜け出した」 電機業界に詳しい証券アナリストは、日立が7月末に発表した2018年4-6月期決算をこう語る。営業利益、純利益いずれも過去最高。19年3月期の通期見通
新日鉄住金は16日、社名を2019年4月1日に「日本(にっぽん)製鉄」に変更すると発表した。経済のグローバル化が進む中、「日本発祥の製鉄会社」を前面に出す。6月26日に開催する株主総会を経て正式決定する。12年に新日本製鉄と住友金属工業が経営統合して発足した社名から「住金」の文字が消えることになる。19年1月にはグループ会社の日新製鋼も完全子会社化する。 社名に「日本」を冠する大手製鉄会社は、1950年に戦後の財閥解体で4社に分割された国策会社「日本(にほん)製鉄」以来。旧日本製鉄は、明治期の殖産興業の象