TVチューナーカードドライバーの準備

まずは、玄人志向SAA7130-TVPCI/B SAA7130搭載TVチューナーカード(モノラル/キャプチャソフト無)をLinuxから使えるようにします。

作業は


  1. カーネルにVideo for Linux Version 2のパッチを当てる。
  2. saa7134ドライバーモジュールを作る。
  3. モジュールの読み込み設定

となります。

参照: build v4l2 drivers mini howto

カーネルにVideo for Linux Version 2のパッチをあてる


各バージョンのKernel patchs置き場より利用してるカーネルにあったバージョンのパッチを取得します。
手元のマシンはLinuxカーネルが2.4.22でしたので、patch-2.4.22-kraxel.gz(Index of /patches/2.4.22-3)を取得しました。
このパッチを当てて、カーネルの再コンパイルを行います。
例:
# cd /usr/src/linux
# zcat patch-2.4.22-kraxel.gz |patch -p1

ここで、パッチエラーが出ていない事を確認して、お好みでmake xconfigなどで必要なドライバーを調整後。カーネルをコンパイルする。
例: Debianの場合
# make-kpkg clean
# make-kpkg --revison=V4L2.1.0 kernel_image

とすると、/usr/src/kernel-image-2.4.22_V4L2.1.0_i386.deb というdebianパッケージが出来る。
ここで出来たカーネルをインストールします。
例: Debianの場合
# dpkg -i /usr/src/kernel-image-2.4.22_V4L2.1.0_i386.deb

参照: The Linux Kernel HOWTO

SAA7134ドライバーのコンパイル


将来的には、このドライバーはV4L2に取り込まれる予定ですが、Kernel 2.4.22のV4L2には肺っていないようなので、最新版のSAA7134ドライバーsaa7134-0.2.9.tar.gz(listing)を取得します。
このtarを適当な場所に展開して、コンパイル・インストールします。
例: Debianの場合
% tar xvfz saa7134-0.2.9.tar.gz
% cd saa7134-0.2.9
% make KDIR=/usr/src/linux
% sudo make install

以上で、必要なドライバーモジュールが/lib/modules/2.4.22/v4l2/以下にインストールされます。

モジュールの読み込み設定


/etc/modules/aliaesファイルを編集してalias char-major-81をsaa7134にしてオプションをcard=10にします。
例:
#alias char-major-81 bttv
alias char-major-81 saa7134
options saa7134 card=10

モジュール設定をupdateします。
例:
# update-modules
# depmod -a

以上で、玄人志向SAA7130-TVPCI/B SAA7130搭載TVチューナーカードがLinuxから利用できるようになります。

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このページは、わんこが2004年1月 3日 20:38に書いたブログ記事です。

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