今回は、無料でJ2EE開発環境を手に入れられるJDeveloper 10gをDebian 3.1(sarge)へ、インストールする話をしたいと思います。
・JDeveloper 10gとは
・Debian Linux 3.1(sarge)にJ2SE 5.0をインストールする
・JDeveloper 10g Early Access 1のインストールと起動のための設定
プラグインのインストールや、細かいconfigの話は、JDeveloper10gでの開発については、またの機会に行いたいと思います。
■利用している楽曲 from Music4iPod
-今日の曲
-- Ashmont(You're Gone) / Ball In The House
-- Wreckage / Ball In The House
-今日のBGM
-- (In My) Mirror / Soundoctrine
-- Smallmouth Bass / Soundoctrine
-- Fun City / Adam Smale
-- The Intro / Aronas
■参考
・ わんこ日記「Debian 3.1(sarge)のJava SEを5.0_05に上げる」
・ わんこのページ「JDeveloper 10g 10.1.3EA1のインストール」
・ わんこ日記「[JDeveloper] 各種の設定」
■JDeveloper 10gとは
Java言語での開発環境というとオープンソースのeclipseがメジャーですが、J2EEアプリケーションを開発するためには沢山のプラグインを用意しなくてはならず面倒です。
eclipseはオープンソースということもあり、どんどん機能が追加されて行き便利になるのは良いのですが、そのたびにプラグインを集めてくるのが、バージョンの依存関係などもあり、開発をしている時間よりもプラグインをインストールしている時間の方が長くなってしまいます。
そんなところに、去年ソースネクストとOracleが手を組んでJavaの開発環境JDeveloperを従来は13蔓延くらいしていたのに、なんと1,980円で売り出しました。そして、今年のJavaOneでは、JDeveloperが無料になることが発表されました。
この2005年10月より日本でもJDeveloper 10gを無料で手に入れることができます。
JDeveloper 10gのすごいところは、無料なのにJ2EEの開発環境までが含まれていて、インストール一発で、テスト用のJ2EEコンテナやUMLでの開発環境が手にはいることです。
2005/11月現在ではJDeveloper 10gの次のリリース版のEaly Access 1が、Oracle Technology Network(OTN)で公開されてます。このバージョンでは、JSFのWYSIWYGで編集できる機能が有ったり機能強化が行われいますので、私はそれを利用しています。
なお、システム要件は
CPU Pentium III 866MHz 以上
メモリー 512MB RAM
ディスプレイ 65536色、1024 X 768 以上の解像度
ハードディスク容量 375MB
なので、古いPCの場合には注意してください。
■Debian Linux 3.1(sarge)にJ2SE 5.0をインストールする
私が利用してるEarly Access 1の「Oracle JDeveloper 10g (Version 10.1.3 EA1, build 3412)」では、前提のJava環境がJDK 5.0_05です。
前提がJ2SE 5.0なので、Debian Linux 3.1(sarge)にJ2SE 5.0をインストールするところから始めます。
Debian 3.1(sarge)で、最新版のJava環境をインストールするには、java-packageパッケージというツールを利用して、Sun microsystemsからダウンロードしてきたJava環境のバイナリをDebianパッケージに変換して利用するのが便利です。早速、java-pakacgeをインストールします。
# apitude install java-package
次にJava環境のダウンロードです。
SunのJava SEのページから、J2SE 5.0のDownloadのページへ行ってJDK 5.0 Update 5のLinux self-extracting file jdk-1_5_0_05-linux-i586.binをダウンロードします。
java-packageのツールを利用して、Debianパッケージにします。
$ fakeroot make-jpkg jdk-1_5_0_05-linux-i586.bin
あとは、できたパッケージをインストールするだけです。
$ sudo dpkg -i sun-j2sdk1.5_1.5.0+update05_i386.deb
参考: Java環境で日本語が出ない場合: わんこ日記「Javaで日本語フォントが出ない」
■JDeveloper 10g Early Access 1のインストールと起動のための設定
・JDeveloper 10g Early Access 1のダウンロード
さて、JDeveloper 10g Early Access 1をダウンロードします。
Oracle Technology Network(OTN)のUSサイトのOracle JDeveloper Downloadsに、2005/09リリースの「Oracle JDeveloper 10g (Version 10.1.3 EA1, build 3412)」があるのでダウンロードします。
※ダウンロードするためにはOTNのメンバー(無料)になる必要が有ります。
私は、Oracle ADFなど、すべてが入ったStudioのJDKは含まれていない「Base Install」をダウンロードしてきました。
・ファイルの展開
ダウンロードしてきたファイルはZIPファイルなので、インストールしたい場所に展開します。(私は</usr/local/jdeveloper10gにインストールしました)
・起動の設定
次に、<展開先>/jdev/bin/jdev.confを開いてコメントアウトされている
# SetJavaHome C:\Java\jdk1.5.0_04 を SetJavaHome /usr/lib/j2sdk1.5-sun と書き換えます。
あと読み込みパーミッションや実行パーミッションを設定します。
# chmod -R go+r .
# chmod -R go-w .
# chmod +x ./jdev/bin/jdev
# chmod +x ./jdev/bin/ojc
# chmod +x ./jdev/bin/start_oc4j
# chmod +x ./jdev/bin/stop_oc4j
# chmod -R go+wt ./j2ee/home/config ./j2ee/home/applications
これで、
$ /usr/local/JDeveloper/jdev/bin/jdev
で、JDeveloper 10gを起動することができます。
プラグインのインストールや、細かいconfigの話は、JDeveloper10gでの開発方法については、リクエストが有ったら、またの機会に行いたいと思います。