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2003-08-28(Thu) [長年日記]
■ [Blog] 今までのLinuxビジネスは革新的じゃない
8月26日の梅田さんのコラムは、Debianの創始者Ian Murdockの
Linuxは製品ではないのだ。Linuxはソフトウェア部品の集積なのだ。その部品1つ1つが世界中の大勢の人たちによって作られ、それぞれ独自に変化し、それぞれ固有のタイムテーブルを持って進化しているものなのだ。Linuxは製品ではなくてプロセスなのだと、彼は強調する。
[梅田望夫 英語で読むITトレンドより引用]
という主張の紹介。
RedHatは、Linuxをパーケージとして売っていて儲けているけど、Linuxのビジネスは、それだけじゃないと確かに思う。
Linuxの嬉しいところは、製品OSに比べて新技術が、どんどん取り込まれて、新しい機能が、どんどん使えるようになっていくことだと思う。もちろん製品OSも、その技術や機能が良ければ取り込まれていくのだけど、オープンソースの作成者が自分の使っているような小規模サーバとして必要な機能を作っているものも多く、製品OSのようなエンタープライズがターゲットとしていない物もあったりして、それは製品OSには組み込まれない。
たとえば、電話での音声(留守番電話)、FAX、ダイアルアップログイン、ダイアルアップIPが自動切り替えで受信待機できちゃうvgettyとかね。
そのような物を含めて、ユーザに必要な機能をだけを取り込んで、ユーザに必要なカスタムメイドのOS基盤としてLinuxを利用するというのが正しいLinuxの使い方なのかもしれない。
カスタムLSIがあるように、カスタムOSが有ってもいいじゃない。
で、当然、その上に、ユーザが必要な機能を取り込んで製品にすると、ユーザはOS基盤がなんだか分からなくても全く問題なし。(良い感じ)
■ このコラムのコメントとして
「Linux≡ソフトウェア部品の集積」という考えは真実でこそあれ、あまりにも洞察が浅い幼稚な考えなのでは
[谷村 正剛さんのコメントより引用]
が有った。ここではOS内部の話にであるメモリアロケータの話を上げているけど、Linuxを狭義のLinux KernelつまりOSカーネルとして谷村さんは捉えているけど、Ian Murdockは、Linuxの色々なアプリケーションパッケージを依存関係を考慮しながら構築できるDebianを作った人だから、Linuxを、「Kernel+Gnuなどのアプリケーションパッケージ」で捉えていて、観点は「パッケージ」の方。
で、「同じような機能のパッケージの乱立は結構。なぜなら、必要になったときに必要なパッケージをユーザが選択して使えばよいから。」という事を考えているのだと思う。さなに、もし競合して効率落ちるなら、問題点を変更すれば良いという事じゃないのかな?
紳士服の例でいうならば、良い組み合わせを提案することがビジネスとして成り立つ、それが着せ替え人形で有っても…って感じだと思った。
今日は、人気の高かったエントリーへのフォローアップをまとめて。この連載を始めて良かったなぁ、と思うのは、たトラックバックをいただくことによって、より深く考えることができるようになったことだ。
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