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2004-08-02(Mon) [長年日記]
■ UPS更新
結構前から持っていて、1997年頃からおうちサーバようのUPSとして利用してた OMRON BX500IIが、ついに電池がへったってしまって起動できなくなったので、新しいUPSを探していた。
8月1日の日記で、OMRONのUPS
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005OIQY
がよさそうだったので、ヨドバシに買いに行った。しかし、売場で箱を見て「でかい!」。本体は30cm x 30cm のはずだけど、箱を見て置き場所に困るような気がして、気遅れしてしまった。
それで、結局買ったのは、2003年6月3日の日記の時にニュースで見つけていた、パワーコムのWOW-300S
¥8,877https://www.amazon.co.jp/dp/B0000CGNR0
こちらは、「でっかい、コンセント・タップ」という感じで、いままでと同じ置き場所で平気そう。
OMRONのBX35XFVは、350VA/210Wに対して300VA/165Wだけと、所詮は熱いマシン室に置いておくから電池は痛みやすいし、shutdownまでの3分程度おうちサーバを維持できれば良いので、安い値段に惹かれてWOW-300Sにしてしまった。
#機能的には、1ヶ月毎の自動チェックなど、BX35XFVの方が優れているけどね。
ヨドバシだと1万円を越えていたけど、また買い出しに来るのも面倒なので、買ってしまった。
#実はヨドバシに行ったのはビデオカメラを見に行ったので、UPSはそのついで。
#なぜかヨドバシでは、いま調べたAmazonより価格が高かった。高く買った悔しくて、さらにyodobashi.comで確認したら、ここでも少し安くて¥9,420。Webでは取り寄せになっているけど、店頭なら、すぐに手に入ったので、一万円越えてた事に無理矢理納得。
WOW-300SをLinuxで使う
このWOW-300SはRS-232C接続だけど、親戚にはWOW-300U
https://www.amazon.co.jp/dp/B0001G8VAE
というUSB接続のものや、監視が出来ないTAP-300もあるので『S』型番であることに注意。
まずは、Windows2000のマシンにつないで、付属のケーブルと付属のソフトUPSMONで動作確認。
つぎは、おうちサーバのDebian 3.0(WOODY)での調査。前からインストールして使っていた、genpowerdに付いているgentestで調べてみる。
% gentest -r /dev/ups
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DTR = Cleared
RTS = Set
CAR = Low ( )
CTS = Low ( )
DSR = Low ( )
RNG = Low ( )
コードをコンセントから抜いても反応無し。
まずは、UPSMONプログラムに付いていたreadmej.docを読むと、どうやらこのソフトは、Pansonic DE-U501ZP2と同じインターフェースで動作するらしい。
DE-U501ZP2の無停電電源装置取扱説明書によると、「付属のケーブルは、UPSMON専用で、Windows200の電源管理のUPSオプションで管理するならは、DE-U5001ZP2CC(黒色)のケーブルを別途お求めください」のこと くわーん
でも、このマニュアルよりUPS側のコネクタの出力が
2pin(停電出力 : 出力 2.0V)
5pin(ローバッテリー : 出力 2.0V)
6pin(バックアップ停止 : 入力 -12.0V 1秒以上のHigh)
4pin(コモン GND) 必ず4pinより2,5,6pinの電圧を高くする事
と言う事が分かった。
とりあえず、添付のコードでLinuxテストしても無駄そうなので、以前のOMRONのUPSで利用していたケーブルで、接続してgentestしてみた。
% gentest -d /dev/ups
とすると、コンセントから抜くとCARがHighになる事を発見。
■ genpowerの設定
Debian 3.0(WOODY)のUPS設定では、/etc/init.d/genpowerdで、upstypeを設定することによってUPSのタイプを変える事が出来る。OMRON BX500IIでは、upstype=apc1-ntで動いていた。
/usr/share/doc/genpower/genpower.docs.gzで、DTRをSet:0して、CARがHighでshutdown出来るtypeを探した。
apc-linuxが近いけど、Battery CheckのDSRが逆がLowで異常で逆。ソースを調べたら、apc-23Aが近そうだけど、killがST:1なのがいけないのか動かない。
しかたなく、ソースのgenpowerd.hに
/* Powercom WOW-300S by
{"WOW-300S", {TIOCM_DTR,0}, {TIOCM_RTS,1}, 5, {TIOCM_CAR,1}, {0,0}, {0,0}},
追加してコンパイルして実行すると、ちゃんと動いた。
その後、BX500IIのケーブルは、たぽの日記 IIに有ったので、
UPS 2pin(停電出力) - PC CAR
UPS 5pin(ローバッテリー) - PC CTS
UPS 6pin(停止) - PC RTS
PC DTRをSet(0:pos. voltate)
DTRの出力が、そのまま戻っているPC側のDSRって、なんなんだ?
ということが分かって、low batteryを足して
/* Powercom WOW-300S by
{"WOW-300S", {TIOCM_DTR,0}, {TIOCM_RTS,1}, 5, {TIOCM_CAR,1}, {TIOCM_CTS,1}, {0,0}},
とした。
■ Debain testingを使ってみる
コントリビュートするならば、fix済のWOODYでなくてtesting,unstableということで、tesgingのgenpowerdのソースと見ると、WOODYの1.0.1から1.0.4に上がっていて、再コンパイルなしに/etc/genpowerd.confで設定が出来るらしい事を発見。
早速、testingのgenpowrdが前提としているlibc6_2.3.2.ds1-13と共にdownloadしてきて、インストールして来て、/etc/genpowerd.confを
#by takuya
ENABLED=true
UPSTYPE=WOW-300S
■ # WOW-300S by tkyn
WOW-300S DTR /RTS 2 /CAR /CTS /DSR
と設定して実行。何故か、コンセントにつないでいてもLow Powerでshutdownしに行ってしまう??
# I think good conf is upline but.. below line and gettest was work.
WOW-300S /DTR /RTS 2 /CAR /CTS /DSR
とすると、コンセント抜いてもPower failを検知できず。しかし、何故かgentest -d /dev/upsと同時に動かしていると、Power failが検知出来るようになるので、/etc/init.d/genpowerdで
$genpowerd -c $genconf
echo "."
+ #add by takuya
+ /sbin/gentest -d /dev/ups >/dev/null &
;;
として、なんとか動かしている。 1.0.4ってDTRがコントロールできないみたいだけど何で?
■ USP WOW-300SをLinux Debian 3.0(WOODY)で運用開始
というわけで、無事におうちサーバのUPSの入れ換えも済んで、停電で5分間は、電池で動いて、そのあと自動shutdownできるようになりました。よかった!
WOW-300Sに付属のケーブルが使えなかったのが落し穴ね〜
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